お知らせ
活動報告
NEW「病気療養からの就労(社会復帰)を支援するコミュニティ」の第二回目を開催しました
2023~24年に7回開催した、内閣府・地方創生SDGs官民連携プラットフォーム 「病気療養からの就労(社会復帰)を考える分科会」は、活動の成果として作成した提言書 「病気療養からの就労(社会復帰)を支援する」を2025年1月に公表しました。
提言書「病気療養からの就労(社会復帰)を支援する」を作成しました
その後厚生労働省や経団連をはじめとした関係各所に説明し制度面での改善を求めるなどの活動を続けています。
このほど上記分科会の趣旨を引き継いだ「病気療養からの就労(社会復帰)を支援するコミュニティ」の二回目を開催しました。
開催日時・場所
2026年8月3日(月)15~17時 調布市市民プラザあくろす 研修室
参加者 合計10名
・病気療養からの社会復帰をめざす方とそのご家族 (3名)
・東京海上日動システムズ株式会社 (2名)
・慶應義塾大学大学院SDM (1名)
・本課題を研究している高校生 (1名)
・NPO法人あしたばの会 (3名)
昨年12月に開催した第一回コミュニティから継続している4項目の課題について意見を交換しました。
1.提言書の社会への働きかけの状況について
提言内容の実現に大きな影響力を持つ、厚生労働省の「今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会」が今年の2月に公開した報告書を受けて、現在「労働政策審議会障害者雇用分科会」が関係団体からのヒアリングと検討を始めています。
上記研究会と審議会分科会に対しては、事務局を担っている厚労省の担当課と、構成員になっている2団体に働きかけをしています。
2.調布ドリーム様と連携して進めている新しい取り組みの状況
(1) 東京海上日動システムズ様と連携して進めているIT専門就労継続支援B型事業
病気や障がいによって一度は社会から離れた方が、もう一度、自分らしく社会とつながるための第一歩として、就労継続支援B型事業所「NPO法人 高次脳機能障がい者活動センター 調布ドリーム」様と連携し、実際に“働くこと(=社会復帰)”につながる仕組みを2025年春からはじめています。
東京海上日動システムズ様が社会貢献の一環として、あしたばの会に発注してくださったIT関連業務の一部を、「調布ドリーム」様の利用者(=相談者の皆さん)が分担して実施しています。
これまでに2件のプロジェクトを実施済みで、現在次の3件目を開始したところです。
1:【新しい取り組みのお知らせ】
2:積み重ねた一歩が、再び社会へとつながる
(2) 高次脳機能障害のある方のためのAIバディ研修
高次脳機能障害による記憶障害・注意障害・遂行機能障害・社会的行動障害などから生じる日常生活上の困りごとをAIで補うことで、日常生活の質(QOL)の向上を図り、限定的な形であっても就労の機会につながることを目指しています。
・週1回、13時~15時、全8回の予定で、これまでに5回開催
・受講者 11名
・ChatGPTの無料版を使用
・講師のほか、スタッフ2~3名が支援
初回から、研修を進める中で見えてきたさまざまな課題に一つずつ対応してきました。4回目頃からは、研修も軌道に乗り始めています。
今後も内容の整備を重ね、他の事業所でも活用できる研修に育てていきたいと考えています。
3.全国に約2万人といわれている多発性筋炎の患者や家族のコミュニティ形成
あしたばの会のHPに2024年6月に掲載したお知らせ「多発性筋炎から社会復帰をめざす しおりさんの挑戦」の閲覧数が非常に多い状況が2026年も続いています。
多発性筋炎についての情報を求めたり患者や家族同士の経験交流などを必要とする方が多いのではないかと考えています。
こうした方々が静かに話し合える場として、ご自身の治療や就労、社会復帰についての道筋が少しでも明るく見えるようになることを目的とした新しいコミュニティの準備状況を共有しました。ホームページを見る人は多いものの昨秋の最初の募集では応募がありませんでした。
その後、しおりさんとお母様・あしたばの会から2人の計4人で座談会を実施するなどして、参加しやすいように情報を公開し続けており、現在、やっとお一人から参加の申し出を受けている状況です。
今後の方針について相談をしました。
1:多発性筋炎から社会復帰をめざす しおりさんの挑戦
2:お知らせ:多発性筋炎コミュニティ発足と参加者募集
3:多発性筋炎コミュニティに向けた小さな座談会を行いました
4:多発性筋炎コミュニティに関心のある方へ
4.病気療養からの就労(社会復帰)を支援する活動の方向性
あしたばの会が大切にしてきた姿勢
相談者を抱え込まず、突き放さず、必要な支援につながるまで橋渡しする
上記の姿勢を大切にして活動してきた6年間を総括し、今後の取り組みの方向性をあしたばの会の中で論議しまとめてきました。
この過程で社会復帰には大きな分岐点があり、その前後に支援の空白があることが見えてきました。
「今は治療や生活の安定を優先する方」と、「働く準備を始める方」の間に分岐点があります。
分岐点では、その時点の状態を五つの視点から確認します。
| 体調 | 治療や休養を優先する必要があるか |
| 生活 | 生活リズムや日常生活が安定しているか |
| 収入 | 生活を支える収入や制度の見通しがあるか |
| 家族・周囲 | 家族や周囲の理解・協力が得られるか |
| 働く希望 | 今は回復を優先したいか、働く準備を始めたいか |
| ♡ 今は治療や生活の 安定を優先する • 治療を続けたい • 生活や収入を整えたい • 孤立せず、相談先につながりたい • 就労を急がず、回復を優先したい | ◎ ここが分岐点 今の状態を五つの視点から確認する 1 体調 2 生活 3 収入 4 家族・周囲 5 働く希望 | → 働く準備を始める • 短時間の作業から試したい • 生活リズムを整えたい • 通所や集中力を確かめたい • 仕事に触れてみたい |
| ○ 次の一歩を考えるうえで大切なこと 状態は変わります。治療を優先する時期から、働く準備へ進むこともあります。 また、体調の変化により、いったん治療や生活の安定を優先する段階に戻ることもあります。本人の希望を大切にしながら、無理のない次の一歩を考えます。 | ||
今回のコミュニティではあしたばの会が分岐点の先にある具体的な就労に向けた支援を行う前の段階 即ち分岐点の前の段階にある『今は治療や生活の安定を優先する』方からの相談にどのように対応するのが良いか 意見を出し合いました。
◇ あしたば羅針盤
あしたばの会は、これまでに行ってきた支援、あしたばの会が担う役割、今後の方向性を整理しいつでもどこでも相談できる仕組みとして「あしたば羅針盤」の開発を計画しています。
あしたば羅針盤については提供できる情報や指針の精度を確認しながら運用面も含めて少しずつ手堅く充実させて行く予定です。
当コミュニティは今後も年に数回開催する予定です。
興味がある方は分科会事務局( partnership@npo-ashitaba.or.jp )またはあしたばの会お問い合わせフォームからご連絡ください
