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ご挨拶

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新年のごあいさつ(2026年)「治ったら、すぐ元に戻れる」——そうではない現実が、確かにあります。

あけましておめでとうございます。
日頃より、あしたばの会の活動を見守り、支えてくださっている皆さまに、心から感謝申し上げます。

新しい年を迎えるにあたり、私たちが向き合い続けている「病気と社会復帰」について、あらためてお伝えしたいと思います。病気やケガによって、長いあいだ働けなくなることは、決して特別な誰かの話ではありません。
多くの働く世代が、数か月、あるいは半年以上の療養を経験しています。人生の途中で、思いがけず立ち止まらざるを得なくなることは、誰にでも起こりうる現実です。

最新の公的な統計を見ても、傷病手当金を受給している人は 年間で約15万人 にのぼり、
療養期間の平均は およそ5か月 に及びます。
受給している人の多くは、30代から50代の働き盛りの世代で、なかには 1年以上の療養を余儀なくされる人も毎年少なくありません。

そして多くの方が口にされるのは、「本当につらかったのは、治ったあとだった」 という言葉です。体調が回復しても、体力や集中力はすぐには戻らず、生活を整えるだけで一日が終わってしまうこともあります。
空白期間への不安や、また働けるのかという迷いを抱えながら、誰にも相談できずにいる方も少なくありません。どうしていいかわからなくなったとき、私たちはつい「自分だけで何とかしなければ」と思ってしまいます。けれど、一人で抱え続けるほど、出口が見えなくなってしまうこともあります。困ったときに誰かを頼ることは、決して弱さではありません。
あしたばの会には、同じように立ち止まった経験を持つ人や、話を聞きながら一緒に考える人がいます。「相談してもいい場所がある」ということを、思い出してもらえたらと願っています。

昨年一年間であしたばの会のホームページには、全国から約1万1千人を超える方 が訪れてくださいました。
また、多くの方がページを立ち止まって読み、平均で2分近く 滞在していました。
病気や長期療養、そして社会復帰について、真剣に情報を探している方がそれだけ多くいることを、私たちは日々実感しています。

社会復帰は、気合いや努力だけで乗り越えられるものではなく、時間と、安心できる支えを必要とするプロセスです。

あしたばの会では、
無理に前へ進むことを求めず、自分のペースで社会とつながり直すことを大切にしています。

一気に戻らなくていい。
遠回りに見えても、自分の歩幅で進めばいい。
その先に、また新しい道が見えてくると、私たちは信じています。

2026年も、病気やさまざまな事情によって立ち止まった方に寄り添い、「ひとりではない」と感じられる場であり続けたいと思います。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

2026年1月

特定非営利活動法人 あしたばの会
理事長 佐々木 順一

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