お知らせ

活動報告

2024年度 活動報告(ご報告と御礼)

― 病気からの社会復帰を、ともに ―

病気からの社会復帰を支える“相談の場”として

あしたばの会は、「病気療養からの社会復帰」を支援するために生まれたNPO法人です。
2024年度も、がん・難病・精神疾患・高次脳機能障害などを抱えた方々からの個別相談を年間約170件お受けしました。
– 障害年金や医療制度の申請支援
– 雇用保険や生活保護などの手続き同行
– 働くために必要な条件整理と就労相談
それぞれの「いま」に寄り添い、一歩先の選択肢を一緒に考えることを大切にしてきました。
ホームページを見て「誰にも相談できなかった」と相談してくださる方が多く、あしたばの会が ”つながりの入口“ になれていることを実感しています。

相談の“その先”へ――ITを活かした新しい挑戦

2024年度は、「NPO法人 高次脳機能障がい者活動センター 調布ドリーム」様(就労継続支援B型事業所)と連携し、IT業務によるリハビリ的な仕事の場を創出しました。
– リバースエンジニアリングによる仕様書作成
– 運用マニュアルの作成
– 「調布ドリーム」様の利用者の就労トレーニングとして実施
病気や障害があっても、「働くこと」をあきらめない仕組みづくりを、少しずつ形にしています。

制度への声を届ける取り組みも

私たちは支援の現場で得た声を「政策提言」という形でまとめました。2023年7月から、内閣府・地方創生SDGs官民連携プラットフォーム 「病気療養からの就労(社会復帰)を考える分科会」で実態を把握し改善に必要な仕組みの論議を重ね、2024年11月に開催した最終第七回分科会での意見交換を経て、本社会課題解決に向けた提言書をまとめることができました。

提言書は厚生労働省・経団連・労働団体などへ具体的な改善案として提出しました。
「制度のはざまにいる人が、取り残されない社会」を目指し、今後も現場からの声を届けて行きます。

これからも、“一人じゃない社会”を

「もう一度、働きたい」
「体調と折り合いながら、自分らしく生きたい」
そんな想いに応えられるよう、あしたばの会はこれからも、病気からの社会復帰を支える活動を続けていきます。

どうか、これからも見守っていてください

2025年7月
特定非営利活動法人あしたばの会
理事長 佐々木順一

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