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活動報告

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【2023年度】活動内容のご報告

 平素よりあしたばの会の活動へ多大なるご支援を頂戴し、心より御礼申し上げます。

 おかげさまでこの4月1日より当会は5期目を迎えることとなりました。
つきましてはまずはこの場にて、前年度(2023年度)の活動の概要をご報告させていただきます。
なお決算情報を含む公開情報につきましては、取り纏め次第当ホームページの公開情報 ページに掲載する予定ですので、後日改めてご縦覧ください。

2023年度は、大きく分けると
① 病気療養からの社会復帰(就労)を支援する活動
② 社会全体で復帰を後押しする仕組みを作る活動
の2つの活動を、6人(うち1人は当年度より参加)のスタッフで運営・活動して参りました。

 社会復帰(就労)を支援する活動としては、電話や相談フォーム、メールなどを通した個別の相談受付けを、前年度に引き続いて行いました。
2023年度は合計387件の相談・問合せを受付け、そのうち50名については継続的な支援を実施しました。
支援の内訳としては
・公的制度や経済的な問題に関する支援(19人)
・療養中の不安や将来の就労にむけた支援(18人)
・就職活動の支援(13人)
また、昨年度からの継続的に支援してきた相談者様を含めて、
・リハビリとしての自宅作業(報酬あり)を提供(52件の作業)
・一般企業や福祉施設へ就職等ができた人(11人:うち2人は2022年度より継続支援の相談者様)
となっております。

 地方創生SDGs官民連携プラットフォーム(内閣府)に「病気療養からの就労(社会復帰)を考える分科会」を設置し、年度内に4回のミーティングを開催しました。
 <過去の記事>
  ⇒「病気療養からの就労(社会復帰)を考える分科会」の第一回ミーティングを開催しました
  ⇒「病気療養からの就労(社会復帰)を考える分科会」の第二回ミーティングを開催しました
  ⇒ 病気療養からの就労(社会復帰)を考える分科会 第三回開催
  ⇒ 病気療養からの就労(社会復帰)を考える分科会 第四回開催

ミーティングには
・病気療養中の当事者およびそのご家族
・東京都多摩難病相談・支援室
・調布市社会福祉協議会
・調布市市民活動支援センター
・調布市こころの健康支援センター
・東京海上日動システムズ株式会社
・慶応大学大学院
・特定非営利活動法人あしたばの会
(敬称略)
より毎回15名程度が参加いただき、社会復帰を難しくしている課題の洗い出しや、それぞれの社会復帰を果たしやすい社会とはどのようなものかについてなど、当事者・福祉従事者・企業の人事部・アカデミーなどそれぞれの立場より知見をご共有いただきました。

この分科会は今年度も引き続き開催を予定しており、これまでの議論をもとに社会全体で復帰を後押しする仕組みの提言書を作成していきます。

2023年度は、合計322,029円(26件)のご支援を頂戴しました。
お心遣いは
・自宅作業をする相談者様への工賃の上乗せ
・相談を受けるために必要な通信費などの経費
など、社会復帰を支援する為の活動費用として大切に使わせて頂きました。

あしたばの会はこのような支援者の皆さまのおかげで運営することができており、この場をお借りして心より御礼を申し上げます。
またこれを機にご支援を検討いただける方は、以下より「ご寄付のお願い」ページへお進みいただき、ご支援の方法などを是非ご検討をお願いいたします。
スタッフ一同、多くの皆さまよりのご支援を心よりお待ちしております。

また、ロート製薬株式会社の従業員寄附団体「かるがも基金」様のご寄付により、6月1日に当ホームページをリニューアルしました。
法人設立の以前より約3年間、手作りのホームページを公開しておりましたが、リニューアルによりデザインのみならず掲載内容も大幅に拡充することができました。

おかげさまで当年度は17,939ユーザーがホームページにご訪問くださり、387件の相談・問合せへとつながったのみならず、多くの方に「病気療養からの社会復帰」という問題について知って頂く機会となりました。

 <過去の記事>
  ⇒ホームページをリニューアルしました

 2024年度も昨年度に引き続き、
① 病気療養からの社会復帰(就労)を支援する活動
② 社会全体で復帰を後押しする仕組みを作る活動
を行って参ります。

 復帰支援の活動については、新たに加わった公認心理師のスタッフも交え、より安心感のある相談対応を目指します。
また仕組みづくりの活動では、前述の分科会に加えて当事者の方たちへのインタビューを行い、より詳細に社会復帰を阻む問題に迫ることをめざします。

 いままでの活動をよりよく継続させていくことに加えて、2024年度は新たに次の2つの活動を予定しています。
① 内閣官房「孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム」での活動
 お声掛けいただき、孤独・孤立対策官民連携プラットフォームに参加させて頂くことになりました。
 私たちにできることは限られていますが、少しでも孤独・孤立をなくすお役にたてるよう、精いっぱい活動して参ります。
 <過去の記事>
  ⇒内閣官房「孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム」の会員になりました

② 就労継続支援 B型作業所の設立
 本年10月を目標に、病気療養からの社会復帰をめざす人を支援するための就労継続支援施設を設立します。
 作業所では調布市を中心とした福祉事業所のDX化推進につながる事業を行い、業務を通して社会復帰にむけた一歩を後押ししながら、福祉事業者の情報化の発展、ひいては各事業者が利用者に支払う工賃を最大化させる一助となることを目指します。

 以上、簡単ではございますが、2023年度の活動概要をご報告させて頂きました。
本年度も一人でも多く「その人なりの社会復帰」ができるよう精いっぱい活動して参りますので、皆様の更なるご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2024年4月
特定非営利活動法人あしたばの会
理事長 佐々木 順一
スタッフ一同

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